衿の種類=ばち衿・広衿・棒衿
着物の衿の種類は、ばち衿・広衿・棒衿の三種類あります。
ばち衿は、三味線のばち(げんをはじく道具)の形からきた名前で、
先にいくにしたがって少し幅広になっている形状です。
ばちは曲線を描きながら先に向かって幅広になっていますが、
ばち衿は衿の中心、つまり背の中心にあたりますが、
ここから肩までは一寸五分(5.7cm)、
そこから衿先に向かってまっすぐ広くして、
衿先では2寸(7.6cm)になるように仕立てます。
主に女性の普段着の、ウールや浴衣、長じゅばんに用いられます。
素早く衿をあわせることができます。
広衿は、衿幅を一律3寸(11.4cm)にして、衿用の裏地を付け、
着るときに半分に折って着ます。
広衿は胸元がはだけにくく、折山がふっくらとします。
着るときに胸元の衿幅を広げることができるので、
体型がふくよかになっても、ある程度着続けやすいです。
女性の普段着以外の着物は、たいていこの広衿で仕立てます。
棒衿は、衿幅を一律1寸五分(5.7cm)にして仕立てます。
子供の着物や男物の着物に用います。
やや貧相に見えるからか、女性の着物仕立てには用いません。
着付けに慣れていない人が、
少しでも着付けの手間をはぶきたいと思えば、
広衿にこだわらず、ばち衿仕立てにすると良いでしょう。
なお女性の長じゅばんは、通常ばち衿仕立てになりますが、
広衿で仕立てることもできます。
ふっくらとした胸元を演出できる効果があるので、
おしゃれ着以上の着物に合わせる長じゅばんに用いられます。
半衿をつける際に少々余分に時間がかかります。
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